アンバランスな戦闘技術体系ー歴史に学ぶ 「失敗の本質」より その5〜ビジネス戦略塾 No.257

アンバランスな戦闘技術体系ー歴史に学ぶ 「失敗の本質」より その5〜ビジネス戦略塾 No.257
2022年8月23日 sofu
江上鳴風のビジネス戦略塾

こんにちは。創風塾です。

今週の「江上鳴風のビジネス戦略塾」では、
創風塾塾長の江上鳴風が、歴史に学ぶシリーズの5回目をお届けします。

こちらの
歴史に学ぶ 「失敗の本質」より その1〜ビジネス戦略塾 No.253
歴史に学ぶ 「失敗の本質」より その2〜ビジネス戦略塾 No.254
歴史に学ぶ 「失敗の本質」より その3〜ビジネス戦略塾 No.255
短期決戦の戦略志向ー歴史に学ぶ 「失敗の本質」より その4〜ビジネス戦略塾 No.256

の続きです。

長くなっていますが、名著「失敗の本質」から、
日本軍の戦略上の敗因の最後の「アンバランスな戦闘技術体系」を取り上げます。
次週からは組織上の敗因を取り上げていきます。

それでは早速、塾長 江上鳴風のメッセージとともにお聴き下さい。

 

 

 

今週の放送も、しつこく、しつこく
「失敗の本質」を取り上げます。
https://onl.tw/PXzJyNK

第5回目ですね~。

今回の放送のテーマは、
日本軍の、戦略上の敗因5つ目、
「アンバランスな戦闘技術体系」になります。

 

最初の4つは以下。

 1)あいまいな戦略目的
 2)短期決戦の戦略志向
 3)空気の支配
 4)狭くて進化のない戦略オプション

で、最後のひとつが
 5)アンバランスな戦闘技術体系

 

で、ここからは
私の感想なのですが日本軍の敗因って
この「アンバランス」ということばに
象徴されるのではないか、と思います。

突出してスゴイ部分と
ぜんぜんダメな部分が
まだら模様に入り組んでいる。

まあ、ダメな部分が多いんですが、
それでも凄い処も多々ある。

つまり、アンバランス!

 

よく経営では長所を伸ばせ!
といいます。

長所を伸ばせば短所は
その陰に隠れて目立たなくなるからです。

でも、総力戦である戦争では
その理屈は成り立たないことが
よく分かります。

 

長所を伸ばそうにも
もうほとんど余地がない。

だから全体のバランスを見た場合、
短所が想像以上に足をひっぱる。

よくこの状態で戦争を継続したなあ、
とつくづく思います。

 

本土決戦と叫んでいた軍部に
戦争をどう終わらせるか。

日本という国をどう継続させるか、
の戦略も、思いもありませんでした。

彼らには負けを認めて、
決断する勇気とモラルが
まったく無かったのですね。

 

「江上鳴風のビジネス戦略塾」
第257回 歴史に学ぶ 「失敗の本質」より その5


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