いや~な現実から目をそらさない

いや~な現実から目をそらさない
2020年9月16日 sofu

こんにちは。創風塾です。
それでは早速、創風塾塾長の江上鳴風が語る
パーソナル・ブランディングのヒントをお届けします。

 

 

以前、NewsPicksで見かけた
伊藤穣一さんのインタビュー記事から思うことを
話そうと思う。

あのMITメディアラボの所長を
昨年、不本意なかたちで退任しなければ
ならなかった伊藤さん。

しかし、この記事では
相変わらずフラットで、
はしばしに目の行き届いた意見を
伝えてくれています。

 

★NEWS PICKSの記事より一部抜粋

===================
僕がいま恐れていること

【伊藤穰一】

日本は、今回こそ、学ばなければいけない

(~以下抜粋)
ただ、僕も日本にいるわけではないので、
実際のファクトがどうなっているか
もちろん完全に把握できている
わけではないわけですが、

一つ心配だったのは、
「Japanese Exceptionalism」
ではないですけど、
「日本人は清潔だからコロナにならない」
みたいな風潮があったことですよね。

BCGワクチンが効くという話も、
もちろん可能性としてはあるのですが、
それを過度に楽観的に捉えて、
「日本だけは違う」
という見方にならないようにしてほしい。

福島事故のとき、
空間放射線のデータを
オープンに集めて公開する
「Safecast」を立ち上げたときにも
感じたのですが、

日本はどこか透明性を
嫌がるところがあります。
測定器持って歩いていて
叩かれたりとかもありましたよね。

そこには「嫌な情報を知りたくない」
という文化もあると思うんですね。

今回、それが裏手に出ないといいな
と思いながら心配しています。
(~以下略)
===================
https://newspicks.com/news/4816152/body/?ref=search&status=reload
※全文記事は上記URL/文中の改行は筆者

 

Exceptionalism
という単語は知らなかった。
Exception
「例外、除外、例外」
です。

なので、
Exceptionalismは
「例外主義」。

世界はそっちの方向だけど、
日本は例外だ!違う!

こういう考え方のことを
Japanese Exceptionalismと
言うようです。

 

残念ながら、
それはあると思います。

これは独自性を誇るのとは
違う態度です。

なぜなら、
独自性とは多様性を認めたうえで
成り立つ態度です。

 

それも素晴らしい!
あれも素晴らしいね!

 

そう考えると
私たちのここは素晴らしい、
と言えるんじゃない?

これが、
独自性を誇る態度です。

「世界はそっちの方向だけど、
日本は例外だ!違う!」には
多様な在り方を受けとめる
理性的なスピリットが欠けています。

何より、怖いのは
他者に学ぼうとする態度が
ありません。

独善的なモノの見方や
考え方に陥るトラップなのです。

乱暴に言えば
アホな態度、ということです。

私の中にも、どこかに
「嫌な情報を知りたくない」
という気持ちが隠れています。

伊藤さんのインタビューを読んで
私自身がハッとした。

ということは、たぶん、そう。

「嫌な情報を知りたくない」とは
言ってしまえば
「私は現実と向き合いたくない」
という態度に他なりません。

 

現実と向き合わない人間は
ほとんどの場合、というか100%、
そのツケをどこかで払わされて
神様から帳尻を合わせられます。

痛い失敗が、私も
思い浮かびます。(笑)

 

話は、飛びます。

江戸幕末期の日本が
多少の動乱、混乱はありつつも
平和裏に明治に移行できたのは
「侍」という存在があったからでした。

彼らは武士道を価値の
根本としていました。

鎖国という制度で
ほぼ海外との交流を
200年以上制限する中で
独善的にならざるを
得ないように感じます。

しかし、当時の武士の
教養の中心をなしたのは
「漢学」でした。

 

いわゆる四書五経です。

「論語」「大学」「中庸」「孟子」
「易経」「詩経」「書経」「礼記」「春秋」

中国古代の古典です。

 

孔子に始まる儒教の中で
特に重要とされる書物が
武士階級の基本的に身に着けるべき
知識・教養だったのです。

ま、かんたんに言うと
お侍さんの勉強、必須教養は、
メチャ世界に目を向けていたわけです。

世界史的(東洋史的)な視点で
ものごとを見る訓練を
5、6歳の幼少期から
やっていたわけですね。

彼らが
Japanese Exceptionalismとは
まったくの無縁とは言いません。

が、しかし、それでも、
こうしたものの見方を備えた
武士階級が居たことが、、、、

アジアの中で数少ない自国を守り、
短い年月で、近代化を成しとげる
変革を実行できた
最大の要因だろうと思います。

 

世界的な視点をもって学ぶ。
嫌な現実から目をそらさない。
批判するときは次善の策を提示する。

 

ニュースはできれば
ときどき海外のニュースサイトを
Google翻訳を使って見ることを
おすすめします。

日本のメディアの論点、論調とは
まったく違うことがめちゃくちゃ多いので。

いかに、自分が
Japanese Exceptionalismに
染まっているかを
チェックできます。

 

 

いかがでしたか。
あなたのパーソナル・ブランディングのヒントを受け取っていただけたでしょうか。

現在、パーソナル・ブランディングの実践塾「創風塾」」の
第3期アドバンスを開催中です。

次期の塾生、第4期のご案内は、決まり次第、順次お知らせいたします。

当ホームページにもご案内いたしますが、確実に受け取りたい方は、
ぜひ、ディープビジョン研究所のメルマガをご登録下さい。

↓↓↓

ディープビジョン研究所メルマガご登録フォーム