短期戦略と長期戦略のバランスについて

短期戦略と長期戦略のバランスについて
2021年12月18日 sofu

こんにちは。創風塾です。
それでは早速、創風塾塾長の江上鳴風が語る
パーソナル・ブランディングのヒントをお届けします。

 

 

きょうは、
ブランディングやマーケティングの
長期的な視点が大事だ
ということをお伝えします。

と言いつつ・・・

ブランディングや
マーケティングは
短期で成果を上げることが
求められることが多い分野です。

私が関わっていた
広告の世界、
キャンペーンの世界は
その典型でした。

特にTVコマーシャル、
それも商品のコマーシャルは
POSデータが重視されていました。

広告代理店に在職中も含め、
何十本もののCMを制作しましたが・・・

たとえば、ある日、
夜のプライムタイムに
コマーシャルが流れた場合、
翌日の店頭でPOSデータが
跳ねるかどうか。

いつも、それを注視していました。

この「跳ね」が悪いと
コマーシャルの改訂が行われます。

商品名の強調や
ナレーションの改訂、
編集でのタイミングの調整などです。

最悪、撮り直しもあります。
私も二度ほど経験しました。

気分は最悪です(笑)

キャンペーン施策の失敗だからです。

いずれにしても、
売上を左右しない施策は
ここでは「悪」なのです。

当たり前です。

この短期施策は
「カンフル剤」「精力剤」だからです。

徹底的に「即座の結果」にこだわる。

それでいいと思います。

しかし、面白いことに
では「即座の結果」だけを
求め続けるとどうなるか。

そうするとブランドが疲弊して
ユーザーが何の期待も抱けない
スカスカのブランドになっていきます。

農業で言うと
そこの土地で作物を作り続ける
輪作を繰り返すと土地がやせ細り、
何も生み出せなくなることに
似ています。

いったん痩せた土地は
かなり手を入れ、肥料を施し
土をもとの豊な状態に戻さないと
作物を生み出せなくなります。

つまり、この時点で、というより
この前の、輪作を繰り返す前の時点で、
長期の戦略的なマーケティングや
ブランディングが
必要になっているのですね。

この視点は、実は企業だけに
ほんとうは留まりません。

国や社会から個人まで
すべての組織と人に
必要な視点なのではないかと
最近は思い始めています。

インプットとアウトプットと
云ってもよいし。

種蒔き、育成、成長、成熟の
サイクルとも云えます。

このサイクルを意識することが
国にも、企業にも、個人にも
必要です。

すべての植物の生長が
土が起点であるように
「生み出すもの」に着目するのが
「長期視点・長期戦略」なのです。

たわわに実ったもの、
「生み出されたもの」に着目する
「短期視点・短期戦略」とは
明らかに違います。

しかし、これが
対になっていることは
わかると思います。

要はふたつの戦略は
フォーカスをする部分が
まったく異なるということを
覚えておいてください。

そして、どちらも
必要なものなのです。

個人的なバランスとしては
「長期2:短期1」が
長期と短期の割合の
ぎりぎりのライン。

できれば、これが
「長期5:短期1」のレベルで
順調な成長がある状態にもっていければ
ベストではないかと思っています。

1年ならいざ知らず
3年、5年、10年と長く活動を
続けることを決めているのでしたら
価値を「生み出すもの」にフォーカスした
長期戦略を絶対に忘れてはいけません。

 

自分が「生み出せる最高の価値」とは何か?
それは10年後も価値を持つものなのか?

 

まずは、この問いを自らに向けることから
始めてみてください。

 

 

いかがでしたか。
あなたのパーソナル・ブランディングのヒントを受け取っていただけたでしょうか。

引き続き、第221回の音声コラム「江上鳴風のビジネス戦略塾」も
メッセージに引き続きお聴きください。

 

 

デザイン思考の3番目のステップ
「発想=ideateアイデエイト」は
アイデアを開発する「拡散」というステージと
アイデアを選ぶ「収束」というステージで出来ています。

このメルマガで何度も取り上げていますが
拡散は、いかに多様なアイデアを
たくさんの量を出すか、ということがテーマです。

量を出すことは、案外、コツ覚えれば
大したことではありません。

人間のアタマの性能差は
それほどでもありません。

日本人の平均IQは107だそうです。
これはちょっと自慢していいかもしれません。

なぜなら、2019年3月に
発表された全世界知能指数調査で
日本は世界1位だからです。

https://indeep.jp/wp-content/uploads/2019/04/2019-04-10_10-02-25.jpg

たとえばアメリカは27位で
平均IQは97です。

でも、イノベーティブな企業の数も、
製品やサービスのイノベーションも、
学術・科学研究・テクノロジーも
107が97の国に全然勝てていません。

つまり、いかに世界中から人を引き付けている
アメリカに自由な発想、挑戦を貴ぶ風土と
それを前提として多様性があるか、ということだと思います。

アメリカは建国のときから
ある意味、発想することを義務付けられた国、
と言えるかもしれません。

ということはアイデアを生み出すときには、
アメリカに学べ、アメリカを真似ろ!ということです。

発想するときに自分のアタマを
アメリカ化するにはどうしたらいいのか?

その一つのコツを今週は話しています。

たぶん、このメールで何度もくどいほど
語っているかもしれませんが。

もう一度、そのアタマの、
アメリカ化のコツをお話しています。

PCでもスマホでも、
以下のお好きなURLをクリックすれば
すぐにお聞きいただけます。

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   ~ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ~
第221回デザイン思考 その7. 楽に簡単にアイディエーション
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