ポジティブとネガティブの使い方

ポジティブとネガティブの使い方
2021年2月18日 sofu

こんにちは。創風塾です。
それでは早速、創風塾塾長の江上鳴風が語る
パーソナル・ブランディングのヒントをお届けします。

 

 

きょうは
「ポジティブとネガティブの使い方」
ということについてお伝えしてますね。

というのも
すべてがポジティブであった方が
物事はうまく行くというふうに思っている方が
とても多いと感じるからです。

そして、ネガティブはいけないこと、
ネガティブにならないようにと
ネガティブをネガティブ視(笑)することに
すごく違和感を覚えるからです。

私はどちらの在り方も
人間に必要な能力だととらえています。

陰陽で言うなら陰だけ陽だけ
ということはありません。

物質で言うなら宇宙に存在する
すべての物質は+の電荷と-の電荷を
持っています。

どちらか一方ということはないのです。

人間で言えば
物凄くポジティブな人のまわりには
ネガティブな人が引き寄せられたり、
あるいはネガティブな人を生み出したりするし。

ネガティブな人はまわりの
ポジティブな気持ちを引き出したしたりする
作用が自然に生じています。

私の中にもポジティブな側面も
ネガティブな側面もあります。

意識を持った人間にはうれしいことに
「使い分ける」ことができます。

使い分けとはどういうことかというと
たとえばビジネス上でよく言われることの
ひとつにこういうことがあります。

 

========================
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行せよ。
========================

 

これはポジティブ思考と
ネガティブ思考を上手に使い分けなさい、
という金言です。

これは逆だと
うまく行かないと分かります。

悲観的に構想し、楽観的に計画し、悲観的に実行せよ。

もう、こんなプロジェクト、
絶対にメンバーとして入りたくないですよね(笑)。

失敗することが目に見えている。

最初の「楽観的に構想し、
悲観的に計画し、楽観的に実行せよ。」の
素晴らしさはポジティブの力と
ネガティブの力を分かった上で使い分ける発想です。

いわば「感情の適材適所」
または「態度の適材適所」です。

自分自身も本を書くときに
この「感情と態度の適材適所」を使います。

なぜなら、本は基本的に
たくさんの人に、これって問題ではないですか?
こんな風に解決したらどうですか?
という提案をするためのものだからです。

 

拙著の「THE VISION」も、そうやって
日本と日本企業の行く末を真剣に心配しながら、
その解決の糸口のひとつをビジョンに求めました。

割合で行くとネガティブ・エネルギーが
7~8割の本なのですが、いわば、これは
プランニング“悲観的に計画する”の役目を本として
果たしているので、これでいいと思っています。

私たちは「臆病者の子孫」です。

出アフリカ以来、注意に注意を重ね、
できるだけ安全な道を選び、
冒険をしないようにしてきた者だけが
あるいは運のいいものだけが生き残ったのです。

本来は臆病でネガティブにとらえることは
人間として自然なのです。

現代社会は私たちが考える以上に
安全に安心できる場所へと変っています。

その自然な臆病でネガティブな感情を
適した場所に使いつつ、ポジティブに行動することが
最もバランスのよい生き方かもしれません。

 

いかがですか。

いかがでしたか。
あなたのパーソナル・ブランディングのヒントを受け取っていただけたでしょうか。

引き続き、今週のヒマラヤFMも
メッセージに引き続きお聴きください。

 

ブランディングのSTEPで
もっとも苦労するのが
ビジョンを創り出すとき。

同じくらい大変なのが
コンセプトづくり、です。

この作業、
DNAをシーケンスする作業に
似てるなあ、と思うことがあります。

DNAは、あなたの設計図です。

あなたの人生の
基本的なプログラムはここに
すべて書き込まれているわけです。

つまり、それは
宿命の設計図です。

だから、企業の理念や
ブランドの理念を抽出するときは
DNAの30数億の塩基を
読み取るようにデータやファクトを
いっしょに丹念に見ていくのです。

これ、シーケンス作業です。

ちなみに、私は、
理念(ビジョン、コンセプト類)を
「抽出する」と言います。

「創造する」とは絶対に言いません。

それは創る行為というより
中にあるものを発見して、
取り出す行為だからです。

このシーケンスを行って、
もっとも需要な塩基を
(いくつかの有力な宿命的性質)
取り出します。

この「有力な宿命的性質」が
運命の設計図の素になります。

そう、宿命ではなく、
運命の設計図です。

運命はあなたが作れるからです。

宿命はいじれないけど、
運命はいじれる。

ブランドの運命の設計図が
ビジョンとか、コンセプトなんですね。

これを創るために、私はときどき、
人事や就活のフレームワークである
<Will・can・must>を使います。

ご存知の方も多いでしょう。

このフレームワークを使うと
自ブランドの現在を客観化できるのと、
クライアントを考えこませることができる(笑)

つまり、運命を切り開くきっかけを
与えることができる。

詳しくは今週のヒマラヤFMへ。

第178回ブランディングの作法-その6:will・can・must
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/131098017

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