運命のレールの先に見えたもの|あきらめない気持ちがあればなんとかなる

運命のレールの先に見えたもの|あきらめない気持ちがあればなんとかなる
2020年12月7日 sofu

こんにちは。創風塾です。

今日のコラムは、創風塾塾長の江上鳴風の転機であり、
起業したときの話を伝えているシリーズ!?

第1弾 退屈した心は人生を変えるサイン
第2弾 息つく間もなく次々とトラブルがやって来た
第3弾 運命のボトム〜江上の転機
第4弾 運命のレールを乗り換える音がした

の続きです。そして、最終回です。

それでは、早速。

 

今回が最終回です。

エガミの転機であり、
起業したときの話。

サッと終わらせようと思ったら、
意外に長くなってしまいました。

なんと第5弾です。2^^;

小説とかビジネス書のように
10万字超とかでも書けるのですが
とてもその時間はありません。

この5回でも、いろいろに慮って
書いていないこともあります。

それは、また、
いつか機会があるときに。(笑)

さて。
前回お伝えしたのは、・・・

=================

妻の癌が発覚してから
まだ1年もたっていません。

家を売り、
引っ越しをし、
癌の手術をし、
会社を辞めました。

ガシャンと転轍機の音がして、
人生のレールが
大きく、大きく切り替わったのです。

=================

・・・というところでした。

2004年5月から2005年3月にかけてのことです。

いまから15年程も前。

短い時間とも言えるし
長い時間とも言えます。

いずれにしても
停滞していた人生が動き出しました。

 

妻の癌は2bステージで、
リンパに転移をしていましたが
素晴らしい担当医と、
癌研の経験が安心感をもたらしてくれました。

担当医の方が
妻と二人で受けた術後の組織検査の
結果説明のときのことばが忘れられせん。

 

「うちの組織検査が
完全に取り切れていると言ったので
完全に取り切れています。」

「うちの組織検査は
えがみさん、完璧です。
彼らが言うならそうです。
だから、大丈夫ですよ。」

 

万が一、そうでないにしても
担当医の笑顔で発せられることばは
私たちを安堵させるに十分でした。

 

「そうなんですね、先生」

「はい!」

 

ただ、左脇のリンパ節を取られた妻は
これから一生、
左腕では重いものを持てない。

力を入れてリンパ液が
流れなくなってしまったら
腕にリンパ液が溜まってしまう
浮腫になるのです。

 

じゃあ、一生重い物は
自分が持とう。

そう思いました。

 

2005年2月。
中旬に辞表を早期退職で
人事部に提出。

人事関係のことを
いじれる部署にいたので
念のために聞いていました。

 

「早期退職の辞表は
直属の上長経由ではなく、
直接人事に提出していいんですか?」

「はい。」

「その辞表は必ず受理されるんですか?」

「基本はそうです。」

「差し戻させることはないんですね?」

「基本は、そうです。
何でですか?えがみさん?」

「いや~、聞かれたんで」

 

とごまかしつつ。(笑)

 

その日、電話をした人がいます。

最初にコピーライターとして雇ってもらい
その後、代理店に入ってからは
デザインを担当してもらっていた
広告制作会社の先輩です。

その日、新橋の焼き鳥屋で、
食事をしました。

 

「会社をいろいろあって辞めます。
しばらくデスクを置かせてください。
仕事は何か落としますので。」

「そうか。分かった。
でも俺の一存で決められないから
明日、取締役会に
はかって返事をするよ。」

 

翌日、電話がありました。

「エガミ、全会一致でOKだよ。」

「ありがとうございます!」

 

その週の金曜日終業間際に
早期退職願いを提出しました。

実に、その年の半年間で
早期退職制度を使ったのは
私ひとり(笑)

だ~れも居なかった!

代理店も今とくらべものにならないくらい
景気が良かったんですね。

 

翌週の連休明けの就業日月曜日の
早朝に取締役が出社することを知っていたので
朝8時に出社し、彼に告げました。

「長い間、お世話になりました。」

少し驚いた顔をして
でも「そうか。」と言って受理されたのです。

 

牢獄から、ほんとうに
解き放たれた気分でした。

ふわ~。

笑えるぐらい明るくなった。

 

その日の夕方のことです。

この代理店を先に卒業した先輩に会いたいなあ、
と思って、ビルの裏口を出たら
その先輩が既知のカメラマンといっしょに
食事をしに行くところでした。

 

不思議なことに
この時から1年ほどの間、
会いたいと思った人に
ほぼ一週間以内にまさかと思う場所で
ばったり再会する奇跡が続いたのです。

 

偶然にしては連続した数が
ハンパではありません。

1週間に一人、
多い時は二人ぺースです。

駅を出て、ああ、
あのアートディレクターに会いたいなあ。
2年程会ってないな。

と思って歩いていたら
10mほど前を歩いている人が
その人だったことがあります。

このレベルの偶然の出会いが
なんと1年程も続いたのです。

神様から、
この独立は応援されている!
と思いました。

それ以上に、楽しくて、
うれしくて、
毎日が面白くてしかたがないのです。

私は、創る人、なんだ。
居るべきは、こっちなんだ、
と何度も思いました。

 

独立費用は
特注仕様のPanasonicの
レッツノート。

約30万円ぽっきり。

独立費用は以上終わり。(笑)

コピーライターとしては
これで十分です。

 

他の独立する人に
申し訳ないくらいの費用ですね。

使うのは「頭」だけ。

アイデアと、
それをカタチにした文字が製品です。

 

抗がん剤治療が終わった妻の髪は
少しずつですが伸び始めていました。

でも、まだかつらです。

 

マクロビオティックを始めました。

治療が終わり、横浜へ引っ越しし
家族で再び住み始めて
ものすごく明るくなりました。

 

長女は
江戸川区
千葉県木更津市
横浜市港北区と
短い間に3回も転校しました。

家も
マンション
一戸建て
アパートと変わりました。

それでも今でも
港北区の2DKのアパート時代のことを
思い出して、あのときは楽しかったね!
と妻は語ります。

駅から徒歩12~3分。

細い道沿いの二階建ての一階。
アパートの裏手は小さなこんもりした丘と森。

静かな場所でした。

カナカナ、カナカナ・・・。
夏はひぐらしが鳴いていました。

玄関を開けたら上がりがまちで
すぐにキッチン。
中央にテーブルがあります。

左手にトイレ、お風呂、洗濯機。

奥右手が4畳半ほどのリビング。

奥左が妻と子供の寝室兼の勉強部屋。

狭いので私が作った
本棚式の自分用デスクと娘用のデスク、
2か所のクローゼット。

「ここから」再出発。
「こころ」と「からだ」が健康でありますように。

あまり話したことはありませんが
広告代理店を辞めて、
この年の12月につくった会社
有限会社ココカラの名前は、
この2つの意味から来ています。
(もちろん今でも稼働中です)

 

私の起業前後のお話に
長々とお付きあいいただき、
ありがとうございました。

第1弾 退屈した心は人生を変えるサイン
第2弾 息つく間もなく次々とトラブルがやって来た
第3弾 運命のボトム〜江上の転機
第4弾 運命のレールを乗り換える音がした

 

2005年7月上旬。

4月下旬から2か月余り休んで
稼働し始めました。

プロフィールシートをつくって
10数名の知人に配って
起業のお知らせは終わり。

何にもしませんでした。(笑)

 

でも、なぜか仕事が
ぽつりぽつりと入り始め、
その年の年末にはけっこうな忙しさに。

翌年半ばからは猛烈な忙しさと、
ぐんぐん伸びていく振込金額に
ちょっと調子に乗ってしまう状態に。

これはイケませんね。
いつまでも謙虚に!(笑)

 

ということで長々と
お読みいただきありがとうございました!

なんの教訓も、
なんのノウハウもありませんが
ちょっとだけ人生には浮き沈みと
波乱があって、でも、それでも、
あきらめない気持ちがあれば
なんとかなるよ、
というお話でもありました。

 

まだまだ続く、コロナ禍。
抑え込みに成功してほしいものです。

大変な日々が続きますが、
なんの教訓も、
なんのノウハウもありませんが
ちょっとだけ人生には浮き沈みと
波乱があって、でも、それでも、
あきらめない気持ちがあれば
なんとかなるよ、と。

今、あらためてお伝えしたいことです。

 

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