こんにちは。創風塾です。
それでは早速、創風塾塾長の江上鳴風が語る
パーソナル・ブランディングのヒントをお届けします。
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私はときどき大阪へ出張します。
冬型の天気の日は
新幹線は必ず進行方向に向かって
右側の席を取ります。
ＤとかＥの席ですね。
そうすると富士山がきれいに見える。
素晴らしく青い空を背景に
真っ白な富士山を見ることができます。
富士山が見えると
すごく得した気分になる。
さらに何かいいことが
起こりそうな気がする（笑）
さて。
人は誰でも矛盾を抱えて生きています。
陽があれば陰ができるように
物事には必ず矛（ほこ）と盾（たて）の
関係があります。
矛盾とは
すべての盾を貫きとおす矛と
すべての矛を防ぐ盾が存在する。
そんなことは不可能ですよね。
というところから来た言葉です。
ビジネスあるいは
ブランディングやマーケティングを
やろうとすると組織でも個人でも
こうした矛盾に行き当たります。
組織で云えば
徹底的に質を高めることに
フォーカスすることそのものが
衰退を招くことがある。
ひとつの矛盾です。
そして抱え込んだ矛盾から
花が咲くこともある。
エネルギー企業を例にすると・・・
あるエネルギー企業は
自分たちのエネルギー供給を合理化し、
供給網を百年単位で整備し、
エネルギーの質を上げることに
誠心誠意取り組んできました。
しかし。エネルギー企業としては
完全にダメになっていくんですね。
なぜか？
社会で扱われる、
もしくは必要とされる
エネルギーがまったく
変わってきてしまったからです。
しかし、このエネルギー企業の片隅で
始まった小さな小さな事業が
後年、この企業をまったく違った
業種の企業として大成功に導くのです。
この企業が扱っている
エネルギーは「炭」でした。
そう「炭屋」です。
いまではもうまったく
想像もできませんが
「炭屋」は各地にあり、
大きな商売を行っていました。
しかし、ガス、石炭などに
急速に追いやられ、あっという間に
衰退していきます。
日本全国で
バタバタと潰れたんです。
このときビジネスの大きな転換に
成功した炭屋が、いまの日本最大の
本屋チェーン「紀伊国屋」です。
創業者の田辺茂一さんが
新宿にあった炭屋の片隅で
本を売り始めたことが
きっかけなんですね。
紀伊国屋書店は、
紀州の備長炭を扱うところから
命名された炭屋の名前。
炭と本。
何の関係もありません。
ただただ彼の情熱だけが
いまの紀伊国屋へと
つながっていったのです、
花札屋だった任天堂。
地下足袋屋だったブリジストン。
翻訳会社だったＤＨＣ。
あなたの中にある矛盾は
ひょっとしたら
とてつもない可能性かもしれない。
そういう視点を
忘れないようにしようと
思いながら
富士山を眺めます。
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いかがでしたか。
あなたのパーソナル・ブランディングのヒントを受け取っていただけたでしょうか。
引き続き、今週の音声コラム「江上鳴風のビジネス戦略塾」も
メッセージに引き続きお聴きください。
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人間がアイデアを考えて
現実化する過程って
ダイヤモンドが二つ重なった形をしています。
こんな形です。
◇◇
これをダブルダイヤモンドと言います。
ふたつのＷの、片方を逆さまにして
上下でくっつけても ◇◇になります。
そして、◇ をタテに
真ん中からまっぷたつに切ると
三角形が底辺でくっついて２つ並びます。
文字で説明が面倒なのでリンクで確認してください。
※著作権が面倒なので英文サイトに飛びますね。
https://www.designorate.com/th
ダブルダイヤモンドは、このページの図の２です。
これはイギリスのデザイン評議会がつくった
ダブルダイヤモンドの思考プロセスです。
図で見るとよくわかりますね～。
左からだんだん広がっていって、
まただんだん一点に収束していく。
また広がって、また収束。
「広げて、収束」を二回繰り返す。
デザイン思考とは何か、というと・・・
ぶっちゃけ、この「広げて、収束」なんですよね。
ここにデザイン思考の秘密があります。
発想する、素晴らしいアイデアを生み、
それを現実に定着させる運動のすべてがあります。
今週は、ダブルダイヤモンドと発想のポイントを
かんたんに話しています。
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～ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ～
第220回デザイン思考 その6. ダブルダイヤモンドで発想へ
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