こんにちは。創風塾です。
今日のコラムでは、創風塾塾長の江上鳴風が、
起業当時を振り返りながら、「人生を変えるサイン」
についてお伝えします。
これから起業を考えている方、
パーソナル・ブランディングに挑戦したい方のヒントにも。
それでは、早速。
★
起業しておおよそ１５年がたちました。
アッという間にも感じるし、
ずいぶん時間がかかったとも感じます。
最近、自分で教えている
ブランド塾の塾生や、
セミナーで知りあったりする人に
「江上さんは、どんな風にして
起業してきたんですか？」
と聞かれることが多くなりました。
起業して10年もたつと
10%ほどの会社しか残らないと言います。
正直、売上が厳しくて会社を
たたもうかと思ったこともあります。
それでも、その苦境を抜け出し、
今日までやってこれたのは
運が良かった、ということ以上に、
たくさんの人のお陰としか
言いようがありません。
今日は、
とても個人的なことなのですが
私の起業までの苦闘の日々を
少しお伝えしようかと思います。
もう一度、あの日々を
繰り返せるか、と神様に聞かれたら
「絶対にいやだ！」という自信があるくらい
個人的にはキツイ日々です（笑）
その一端、少しだけ
お伝えしていこうと思います。
2000年当時、
私が勤めていたのは
業界第三位の広告代理店でした。
売上は連結で
3500億円を超えていたと思います。
私はこの会社でコピーライター出身の
クリエイティブ・ディレクターとして
部下を持ちながら仕事をしていました。
それは、それは忙しい日々で
電車で帰れるのが
月に1日か2日あるかないか。
ほぼ毎日会社の裏口に列をなしている
タクシーに飛び乗り、深夜や朝方、
自宅へ帰っていました。
いまで言えば労働基準局真っ青の
完全なブラック企業です（笑）
もっとも忙しいときには
打ち合わせが３時スタート
というときがありました。
午後３時ではありません。
午前３時です（笑）
ということは、
どういうことかというと
その打ち合わせが終わった後に
自分の仕事がスタートするのです。
いまでも忘れられないのは
打ち合わせ後、自分のコピーを
書く仕事をしていた午前6時ごろ、
急に心臓がドクドクと変な鼓動を刻みはじめ
ヤバいと思って、すべて止めて
床に寝転がって深呼吸をしたことがありました。
毎日、猛烈な忙しさで
土日でさえ朝6時まで働いていたりしていたのです。
若かったからできたのでしょう。
本当に文字通り殺人的な忙しさでした。
しかし、この忙しさの中で、
とても不思議だ、
と思っていたことがありました。
当時は、日本を代表する企業の
広告キャンペーンを制作したり、
プレゼンやコンペに参加する、
いわゆる、自分が思い描いていた
広告業界っぽい仕事、
20代で思い描いた
クリエイターライフが実現していました。
やったー！
みんなが注目する広告を自分はつくっている！
普通なら忙しいけど、
ある意味では充実感でいっぱいのはずです。
そう、そのはずなのに・・・。
なぜか私の心は、
伸びきったゴムのようでした。
忙しさとまったく反比例するように
張り合いのない無感情な毎日を
過ごしていたのです。
ツマラナイ。
見事にツマラナイ毎日だったのです。
なぜだ？
自分でも本当に不思議でした。
なぜなんだろう？
私は、もくもくとメジャーな広告をつくり、
忙しい日々を送りながら、
心は恐ろしいほど退屈しきっていたのです。
恐ろしいほどタイクツしていたのが
その当時の私だったのです。
それは、ある意味、
神様からのサインでした。
ヘンだなと思いつつも日々の忙しさにかまけて、
忘れてしまっている自分が居ました。
このサイン、後から知ったのですが、
「そろそろ、その生き方をやめなさい！」
というメッセージだったのです。
そして、サインを無視したエガミ君は、
たいへんなトラブルに次々と
見舞われることになります。
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