古き良きアメリカの終わりの始まり|江上鳴風のひとり言

古き良きアメリカの終わりの始まり|江上鳴風のひとり言
2020年11月6日 sofu

こんにちは。創風塾です。

今回のコラムも引き続き、
米国の大統領選2020です。
なかなか決まりませんね。

創風塾塾長の江上鳴風も大接戦が、
気になっているようです。

それでは、早速。

 

 

アメリカ大統領、
バイデン優勢ですが
なかなか決まりません。

コンマ数パーセントの戦い

ほんとうに
大接戦になりました。

 

トランプとバイデンの獲得州での
赤と青の色わけアメリカ地図を見ていると、
見事に国が二分されているのが分かります。

おおよそ東西の端がバイデン。
真ん中がトランプ。

移民が多く、多民族で
IT企業やグローバル企業が盛んな地域が
東西のはっしこ地域。

バイデン地域、つまり民主党エリア。
いわゆる「現代アメリカ」。

70年代以前の重工長大産業も含め、
ものづくりをしていた時代のアメリカ。

さらに農業など第一次産業で
アメリカを支える中西部などを含む
いわゆる「古き良き(と本人たちが思っている)アメリカ」。

移民は脅威であり、
自分たちの生活を破壊している。

偉大なアメリカの復活だ!と叫ぶアメリカ。

 

中央部のトランプ支持は
個人的には「白人優位のアメリカ」の
終わりの始まりに感じています。

2044年、アメリカの人口比率で
白人種は50%を切ります。

これが逆転することはないでしょう。

白人に産めよ、増やせよ、
と言ってもヒスパニックや黒人やアジア人の
子どもの増え方には及びません。

必ず少数派へ向かうのです。

 

共和党はこれから厳しい時代を迎えます。

民主党も融和、統合を目指しながらも
格差をできるだけ解消しない限り
アメリカ社会は不安定なままです。

アメリカの平均最低年収は
日本よりも低いのです。

2018年時点で
日本の平均最低年収は16,607ドル
アメリカは15,080ドル。

しかし、平均年収は
日本38,617ドルに対して
アメリカ65,836ドル。

最低は日本より低いのに
平均は日本の1.7倍以上。

つまり、格差が酷いのです。

めちゃくちゃ乱暴に言えば
東西の端は65,000ドルの国、
中央は15,000ドルの国です。

本当に乱暴なたとえですが。

15,000ドルの国の人たちの
「政治家は、トランプ以前、
俺たちには何もしてくれなかった」
というのは本音でしょう。

 

格差はなかなか埋まりません。

 

なぜなら、
ITや金融などリアルでないもので稼ぐ国と
小麦やトウモロコシ、鉄や石油、
あるいは何かのリアルな製品で稼ぐ国。

 

まったく別の、
水と油のように性質の違う国が
同居しているからです。

 

しかし、何かのリアルな製品で稼ぐ国が
これから発展することはありません。

第一次産業は残るでしょうが。

 

いま私たちが見ているトランプ支持の叫びは、
建国以来続いてきた「古き良きアメリカ」が
倒れていく声です。

 

14億人の多民族国家を
治める中国政府も大変ですが
3億人の中国以上の多民族国家を
治めなければならない
アメリカ政府もすごく大変です。

 

人類史上の実験だ、
と言っていいでしょう。

 

いすれにしても、
結果はいつ出るのでしょう。

気長に待つしかないのかな。

 

 

いかがでしたか。

江上鳴風のひとり言だけでは、
物足りないと感じた方は、下記のリンク先から、
今週のヒマラヤFMもお聴きください。

世の中の流れをつかむために
定点観測をやってみませんか。

世の中の、世間一般の
気持ちの変化であり、考え方の変化です。
態度の変化に気づけます。

結果的に、あなたの
現状認識のズレを修正してくれます。

世の中の動向、底流、変化に
敏感であること。

それは経営者の前提条件です。

そして、それは経営者でなくても、
変化の激しい時代を生きる
私たちの前提条件になります。

今週のヒマラヤFMは
題して「世の中を定点観測する」
どうぞお聴きください。

▼第163回「世の中を定点観測する」
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/120669869

 

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