1917年の「無用の長物」

1917年の「無用の長物」
2020年9月4日 sofu

こんにちは。創風塾です。
それでは早速、創風塾塾長の江上鳴風が語る
パーソナル・ブランディングのヒントをお届けします。

 

 

現代美術って
興味ありますか?

私は、結構好きです。

通常のペインティングから
インスタレーションまで。

それほど美術館に足を
運んでみているわけではありませんが。

わざわざ、それを体験するためだけに
金沢まで旅したこともあります。

https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=30&d=4

「ジェームズ・タレル」で検索すると
空が四角く見える写真が見つかります。

ただ、天井に真四角の穴が開いて、
空が見えるだけの作品です。

「ブルー・プラネット・スカイ」

面白いか?

面白いです。

 

これは実際に、その部屋に入って
体験しないと、その不思議な感覚は
分からないかもしれません。

 

現代美術は
マルセル・デュシャンが
ニューヨークのアンデパンダン展に
「便器に泉と名付けた作品」を
R.Muttの名で応募したところに始まります。

 

1917年のことです。

 

実は、彼は、この展示会の
展示委員でもあったのですが
それは伏せていました。

しかし、展示作品とは
なりませんでした。

その後、彼は抗議の文を
新聞に発表し、委員を辞めます。

 

==============
マット氏が自分の手で『泉』を
制作したかどうかは重要ではない。
彼はそれを選んだのだ。
彼は日用品を選び、
それを新しい主題と観点のもと、
その有用性が消失するようにした。
そのオブジェについての
新しい思考を創造したのだ
==============
※wikiより

 

「観る者が芸術をつくる」という
デュシャンの考え方を示しました。

ここから現代美術は始まります。

 

それは「コンセプト」こそが
それがもたらす「体験」こそが
重要である、という考え方です。

 

察しのよい方は
気づくかもしれませんが、
これは現代のプロダクト、サービスと
ほぼ同じ視点です。

 

つまり、どのようなコンセプトで
どんな体験をもたらすのか?

 

ひとつだけ違うとしたら
アートは「無用」
プロダクトやサービスは「有用」
という、その一点だけです。

 

ただし、この「無用」は
「有用」の10年先を走っています。

そこに「未来」の予感がします。

と私個人は勝手に思っています。

 

私たちにとって、
もっとも刺激的な思考は
現代美術の中にあります。

ときどきは
「無用の長物」に接しに行く。

ぜひ、自分の習慣に
取り入れてみてください。

 

 

いかがでしたか。
あなたのパーソナル・ブランディングのヒントを受け取っていただけたでしょうか。

現在、パーソナル・ブランディングの実践塾「創風塾」」の
第3期アドバンスを開催中です。

次期の塾生、第4期のご案内は、決まり次第、順次お知らせいたします。

当ホームページにもご案内いたしますが、確実に受け取りたい方は、
ぜひ、ディープビジョン研究所のメルマガをご登録下さい。

↓↓↓

ディープビジョン研究所メルマガご登録フォーム