こんにちは。創風塾です。
それでは早速、創風塾塾長の江上鳴風が語る
パーソナル・ブランディングのヒントをお届けします。
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先日、クライアントと
ロゴの話をしたあと、
アートディレクターの方と
昼食をとりながら話していました。
いいブランドのロゴって
長持ちをするという話になったのですが
そのときネットでロゴを見ていて
目に留まったロゴがあります。
1980年代。
西武デパートを展開していた
セゾングループが
渋谷につくった「LOFT」です。
LOFTの開業は1987年。
いまから33年も前です。
このロゴ、33年前のロゴとは
思えない新鮮さがあります。
黄色の鮮烈さ。
タイポグラフィの力強さと遊び心。
そして黒の存在感。
出来たばかりのLOFTを見に行って、
いまとほとんど変わらない買い物袋に、
すごく新鮮な気持ちになったことを
思い出します。
そのロゴを、いま見ても
とても新鮮に感じる。
当時の風物をネットで見ると
とても時代がかった印象を持ちますが
このロゴはそれを免れているんですね。
いわゆる経年劣化していない
ロゴなんです。
LOFTのロゴをつくったのは
田中一光(いっこう)さんという
アートディレクターの方です。
当時の西武やセゾングループ全体の
クリエイティブ・ディレクターとして、
またアートディレクターとして
クリエイティブ関係を統括していた方です。
無印良品のコンセプトも
この田中さんと堤清二さんが
手掛けたものです。
当時も、いまも、
日本の広告宣伝美術史に
大きく名前が残る巨匠です。
いまは2万円も出せば
簡単なロゴがネット経由で買える時代です。
そうしたロゴを、
否定するわけではありませんが
残念ながら時の流れには耐えられません。
持って3年というのが正直なところです。
田中一光さんなどがきちんと
意味や価値から、その形状や色、
バランスを突き詰めたものとは
天と地ほども差があります。
ダメなロゴは時間の流れに
明らかに耐えられない。
そして記憶に残りにくい。
ロゴにはブランドの
記憶スイッチを押すという
重要な役目があります。
また、ブランド認知の
手がかりになる最重要アイテムです。
それを代替できるのは
ロゴもしくはミッキーなどの
キャラクターしかありません。
キャラクター以上に
ロゴはあらゆるところで
目にします。
つまり、ブランドにとって
ロゴは最重要アイテムなのです。
それが分かっている、
世界のブランド企業は
ひとつのロゴ開発に膨大な費用と
時間をかけます。
自分たちの製品やサービスの次に、
ブランドの死命を制するのが
ロゴだとわかっているからです。
まっとうなブランディングを
行うには、まず、ロゴを
軽々しく扱わないことです。
その上で行うべきことを
以下に列挙します。
1)少なくとも企業や事業、
ブランドの意図を理解・昇華できる
デザイナーをキャスティングして
つくってもらう。
2)きちんと時間と費用をかける。
3)決まったロゴは、
名刺などの小さいものから
ビルの看板まで見え方の
シミュレーションを行う
(視覚調整といいます)
4)そして、ロゴの使用方法と
使用規定を記した「ロゴマニュアル」を
デザイナーとともにつくる。
5)「ロゴマニュアル」を逸脱しない
使い方でロゴを大事に使っていく。
少なくとも、この5つを行えば、
ロゴはあなたのブランドで機能する
意味と価値の「記憶スイッチ」と
なります。
良いロゴを創ってください。
良いロゴを使ってください。
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いかがでしたか。
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