「勘」を働かせるには「美意識」が要る!

「勘」を働かせるには「美意識」が要る!
2022年11月4日 sofu

こんにちは。創風塾です。
それでは早速、創風塾塾長の江上鳴風が語る
パーソナル・ブランディングのヒントをお届けします。

 

 

ビジネスにおいて「美意識」が大事な時代に入ってきている、
ということが言われています。

 

「勘」と「美意識」は
深くつながっています。

 

「美意識」とは
あなた自身の日々の「規範」のことを
言います。

「規範」がむずかしければ、
「判断基準」「行動基準」のことだ
と思っていください。

 

ただし、「判断基準」や「行動基準」があっても
それが「儲かればいい」「利益とシェアだけを追求する」では
「美意識的な規範」になりません。

だって、それだけだとしたら、
少しも美しくないですからね。

もし、それで良いという方は
ここから先は読まないでくださいね。

あなたの人生が混乱する元になるので。

 

「規範」は多くの物事を
私たちが経験する中で生まれてくるものです。

「美」は日常にありふれていますが
「美意識」は、そうではありません。

 

僧侶で歌人、書家でもあった
良寛の書に「天上大風」
という小さな作品があります。

これで凧をつくって空に上げるのと、
子どもにせがまれて書いた書です。

それで、空にたくさんの風が吹いて
よい凧あげができるようにと
書いた有名な書です。

45cm×31cmの小さな書。

 

ぜひ、「天上大風」で検索してください。
http://www.all-japan-arts.com/rekishi/0709rekishi.html

この書、一見すると、
ただのヘタにしか見えない。(笑)

私でも書けそうだな、と思えます。

でも、少しでも書道を
やったことのある人なら分かりますが、
この書は並みじゃないんですよね。

 

自由に、伸びやかに
無心に、ただただ子どもたちが
嬉しそうに凧あげをしているところを
思い浮かべながら書いたことが
伝わってくる書なのです。

書の中に風が吹いている。

たとえば、
この書に「美」を感じるかどうか。

 

何物かの中に
「美」を発見できる「規範」を
自分の中に持っている。

これが「美意識」を持つということです。

 

「美意識」とは
自分の無数の体験を蒸留したところにしか、
現れないものです。

 

「無数の体験の蒸留」とは
流行りの言い方を借りるなら、、、、

AIがデータを読み込んで
ディープラーニングするようなものです。

AI開発者も分けがわからないけど(笑)
なぜか、彼には囲碁で勝つ方法が分かる。

自分でも分からないけど
それに「美」だと感じたり、
感じなかったりが始まるわけです。

 

「美しさ」の無数の体験が
「美意識」を生み出す。

すると、何物かが
自分の「規範」に合っているか
合っていないのかが瞬時に分かるようになる。

実は、これが「勘」の正体です。

 

無数の体験が
「美意識」を育むようになると
「勘が働く」ようになるわけです。

 

渋澤栄一の「論語と算盤」は
「美意識」の書とも言えるのです。

そして、ビジネスでも
そのことが重要視される時代に
入りました。

ま、日本人はもともと
そういうのが得意な民族ではあるんですが。

 

「美意識」を磨いてください。

そして「勘が働く」ようにしてください。

なぜなら、それが、
激動の時代の重要なスキルだからです。

 

 

引き続き、今週の音声コラム「江上鳴風のビジネス戦略塾」も
メッセージに続きお聴きください。

 

 

戦略づくりでコンセプトは、
要と言ってもいいものです。

おまんじゅうで言えばあんこ、
料理で言えば出汁のようなものです。

それがなかったら戦略を実行し、
目標を達成することができないものです。

 

そのコンセプトのことを、
私の一冊目の著書では
「目標を実現するための実行原理」としています。

そして、分かりやすく言えば
「一行の計画書」だと述べています。

 

良いコンセプトは一人歩きします。

勝手に関係者の口の端にのぼって
勝手にそのパワーを結集してくれる。

すごく働きもののことばなんですね。

 

たとえば、SONY創業のことば
「技術者のための理想工場の建設」は
SONYがどういう方向に発展する意思をもって
動けばよいのか示した名コンセプトでもあります。

 

Amazonの「The everything store」
サウスウエスト航空の「空飛ぶバス」
スターバックスの「3rd place」
ダイソンの「吸引力の落ちない(唯一の)掃除機」

 

良いコンセプトは
それが何をしてくれるものなのか、
何をすればいいのかが非常に明解に示されています。

この明解さは、
自分たちが提供する価値を
余分なものを削りに削った末に表れてきます。

 

え~、今日は、コンセプトを
つくるときの裏技をひとつお教えします。

放送では話していません。
このコラムだけに書きますが。

いま思い出したので(笑)

 

コンセプトを生み出すときに
いろいろな概念のことばが生まれてきます。

でも、その多くは言い得ているんだけど
なんか長くて説明的なんだよな~
ということがほとんどです。

そのときに以下の質問を
みんなに投げかけます。

自分ひとりでつくっているなら
自分に投げかけます。

 

「それ早い話が何?」

「それ早い話どういうこと?」

 

この質問にできるだけ気楽に
ギャグを交えながらでも答えてもらいます。

最初は、みんながゲラゲラと
笑うようなもので、ぜんぜんOKです。

それをポストイットに書き留めて
壁に貼るうちに誰かがきっと面白くて
みんなの腑に落ちる、ことばのかたまりを
見つけてくるはずです。

出したことばの融合が起きるんですね。

「空飛ぶバス」のような
明解で真を射抜いたものが出てくる可能性が高い。

もちろん、100%とは言いませんが
私の実体験的にも、かなり有効な方法です。

 

今日のポッドキャストは
「分かりやすいコンセプトが成功の鍵」というテーマで、
コンセプトの基本の働きと
つくる時の基本アプローチをお伝えしています。

 

=========================
   ~ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ~
 第267回 分かりやすいコンセプトが成功の鍵
=========================

▼スポッティファイ(Spotify)鳴風チャンネル
https://open.spotify.com/show/26xchCpiwotUVcP4x2t8fQ

▼アンカー(Anchor)鳴風チャンネル
https://anchor.fm/narikaze-bis

▼Appleポッドキャスト 江上鳴風のビジネス戦略塾
https://onl.la/cQD2JLB
※番組フォロー(スマホであれば右上の+マーク)を
していただければすぐに番組が立ち上がります。

▼スタンド・エフエム(stand.fm)鳴風チャンネル
https://stand.fm/episodes/635b2bbf028d15270a3eeaf0

 

 

いかがでしたか。
あなたのビジネス戦略のヒントを受け取っていただけたでしょうか。

経営者やリーダーがそれぞれのビジョンや、
そのための戦略を作り、実践する塾「創風塾」。

今、「創風塾」を次の世代に合わせて新しくしています。
装いも新たに開講を予定し、準備を進めています。
どのような塾になるのか、楽しみにお待ち下さい。

詳細が決まり次第、当ホームページにもご案内いたしますが、
確実に受け取りたい方は、ぜひ、ディープビジョン研究所のメルマガをご登録下さい。

↓↓↓

ディープビジョン研究所メルマガご登録フォーム