地理的にめちゃ恵まれている!

地理的にめちゃ恵まれている!
2022年4月22日 sofu

こんにちは。創風塾です。
それでは早速、創風塾塾長の江上鳴風が語る
パーソナル・ブランディングのヒントをお届けします。

今日は、江上塾長の「地政学」コラムです。
それでは早速。

 

 

「日本式システムの再生」。

私たちが欠点として持っているのが
以下の4つです。

****************
(1) スピードの遅さ
(2) リーダーシップの欠如
(3) 組織の自律性の喪失
(4) 自己変革力の欠如
****************

この中でも、大きな原因要素は
(2)と(4)になります。

 

そして(2)と(4)が
(1)と(3)を生み出している、
と思われます。

圧倒的に、この2つが弱い。

では、なぜ、この2つが弱いのか。

 

ここから書くことは
学問的な裏付けはまったくないので、
私の個人的な考えだと思って
聞いてください。

 

17条の憲法というものがあります。

歴史で習う、聖徳太子が604年につくった
憲法(法律というより道徳律のようなもの)です。

この第一条は有名です。

なかでも冒頭の「以和爲貴、無忤爲宗。」は
いろいろな何度も耳にしたことがあると思います。

読み下し文だと以下のようになります。

「和(やわらぎ)を以て貴しと為し、
忤(さか)ふること無きを宗とせよ。」
※wikipedia

当時は、物部氏と蘇我氏が覇を争い、
皇子や天皇の暗殺などが起きていた時代です。

いわば、武力衝突やテロが
起きる物騒な時代だったのです。

その状況を憂えたのが推古天皇であり、
彼のサポート役だった
聖徳太子(厩戸皇子)だったわけです。

だから、争い事と収め、憂えを収めるために

「みんなが和することを
貴いこととして認識し、
お互いに反目・反逆しあうことが
無いように心がけなさい。」
※意訳筆者

そんな風に第一条の冒頭で宣言したわけですね。

 

で、それが可能だったのは
日本の地政学的なポジションにあります。

 

西方にさえ気を付けていれば、
ほとんど異民族からの征服は起こらない。

もっとも近い外国である朝鮮半島も
中国の東方に少し突き出た半島であるがゆえに
強大な権力は成立しません。

地勢的に無理なんですね。

 

で、日本は(という意識は当時はなかったですが)
中国、当時の随までには、けっこうな距離がある。

それほど攻められる心配をするほどでもないし、
随にしても国内で手一杯で、
東の果ての小さな島に気をかけるほどの
余裕はありません。

放っておいてくれるんです。

 

たとえば、飛行機で飛ぶと分かるのが、
日本列島の狭さです。

南北は距離はあるけれど、
太平洋側から日本海側へは、
意外なほど距離はない。

のんびりした意識を育むのに
ちょうどいい大きさと、ポジションなんですね。

まあまあ、ちょっとお互いに矛を収めて
話し合いで解決しましょうよ、と。

そんな文化が育ちやすいわけです。

 

このあと、日本にも動乱の時代は何回もやってきますが、
正直に言って、中国ほど血で血を洗う歴史ではないです。

中国は、たぶんいまも、その延長上の歴史を生きています。

中国の国防費が
国内の治安維持費の予算が大きいことでも分かります。
https://jp.wsj.com/articles/SB11827117695770103410504584086233770516714

 

ちなみに、
中国に世界史に画期たる思想家と思想が生まれ、
日本に生まれなかったのは、
日本に「外部」が少なく、急激な「変化」が
ほとんどなかったことが原因だと考えられます。

 

孔子、荘子、老子・・。
儒家、墨家、法家、道家、陰陽家・・。
儒教、道教。

 

逆に言えば中国は「外部」だらけ。
急激な「変化」だらけ。

まあ、しょっちゅう異民族に
支配されているわけですから。

激烈な環境変化と、激動の政治。

戦争、裏切り、和解。

権謀術数と下克上。

中国の歴史を見ると
大変だなあと嘆息したくなります。

 

さて。

DNAの調査をすると分かりますが、
日本人のDNAタイプ(ハプログループ)は
13類型(学説で違う?)に分類されます。

 

北はバイカル湖付近から、南はインド、パキスタンから
もちろん中国からも東南アジアからも
たくさんの人間が、日本人の起源となっています。

想像するに、ユーラシア大陸の
どん詰まりに生まれた民族は、
いわば、他の地から逃れてきた
人々の集合体だったと考えられます。

そうすると「和」という概念に
馴染む確率が高いはずなのです。

この「和を以て貴しと為し」が
延々と時を経て人口に膾炙してきたのは、、、

たぶん、それが可能な地理的な条件を
日本という国土が持っていたこと。

 

さらに、そこに住む人々が
そういう気持ちをもともと持っていたことが
大きい、のではないかと思います。

日本も、飛鳥時代から1000年ほどは
動乱の時期を何度も迎えますが、、、

その間、国土の徹底的な荒廃はなく、
(これも風土的な要因です)
江戸時代の安定期を迎えます。

こうして見ると、
日本は本当に恵まれた国なのです。

 

地理的に、自然条件的に、
そして民族の資質的にも、本当に良い国なのです。

 

私たちの先祖は、この恵まれた環境を土台に
人間関係の機微を磨き、集落をつくり、
共同体のルールをつくり、言語を育み、
文化をつくり、国をつくってきわけです。

主語を省略してよいくらい、
自他が曖昧、自他同一的な文化・文明を
つくってきちゃったんですね。

だから、
イヤな云い方を許してもらえれば
甘々なお坊ちゃん、お嬢ちゃんの集団だとも
規定できるわけです。

 

私たちって育ちがいいんです。

ほんとに皮肉ではなく。

 

ただ、そうであるからこそ、
「自分を変える」ということの意味を
理解できない。

その重要性を深く把握できない。

そういう病癖が生じてしまったのです。

つまり、地理的、風土的な
必然として(4)自己変革力の欠如
が生じてしまった。

という風に考えていますが、
みなさん、いかがでしょうか?

じゃあ、なぜ、明治維新という
大変革、自己変革を起こせたの?

という疑問に突き当たります。

これは、また後日で。

 

 

いかがでしたか。
あなたのパーソナル・ブランディングのヒントを受け取っていただけたでしょうか。

引き続き、今週の音声コラム「江上鳴風のビジネス戦略塾」も
メッセージに引き続きお聴きください。

 

 

今週の江上鳴風のビジネス戦略塾は
「5フォース分析をやってみよう!」です。

 

5フォース分析は、
企業の競争環境の分析で
有名なフレームワークです。

分析の専門家ではないので
基本の「キ」を簡単にお伝えします。

 

このフレームワークは、
アメリカの経済学者ハーバード大学院の
マイケル・E・ポーター教授が
「競争の戦略」として1980年代に唱えたものです。

分析手法としては、とても有名で、
もう完全に古典と言えるかもしれません。

 

基本的に、5フォース分析は、
5フォースと言う通り、以下の5つの脅威を分析します。

「競合」
「新規参入」
「代替品」
「売り手」
「買い手」

 

図にすると、こんな感じです。

===========================

           【新規参入】

             ↓

【 売り手 】 → 【 競 合 】 ← 【 買い手 】

             ↑

          【 代替品 】

===========================

 

放送の中で、トヨタを事例に話しています。

そして、分析するときのポイントも
お伝えしています。

「江上鳴風のビジネス戦略塾」第239回は、
戦略の土台になる5フォース分析の基本のキホン。

お聞きください。

▼スポッティファイ(Spotify)鳴風チャンネル
https://open.spotify.com/show/26xchCpiwotUVcP4x2t8fQ

▼アンカー(Anchor)鳴風チャンネル
https://anchor.fm/narikaze-bis

▼Appleポッドキャスト 江上鳴風のビジネス戦略塾
https://onl.la/cQD2JLB

▼スタンド・エフエム(stand.fm)鳴風チャンネル
https://stand.fm/episodes/625b9d63fdc1820006e8321b

 

■第1回から第212回までの音声配信全番組は以下のヒマラヤFMのURLから!
「Egamingのあなたもブランドになれる!パーソナル・ブランディング講座」
https://www.himalaya.com/album/egaming-99846

 

 

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装いも新たに2022年開講を予定し、準備を進めています。

詳細が決まり次第、当ホームページにもご案内いたしますが、
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