呪具(じゅぐ)としての文字

呪具(じゅぐ)としての文字
2022年1月6日 sofu

こんにちは。創風塾です。
それでは早速、創風塾塾長の江上鳴風が語る
パーソナル・ブランディングのヒントをお届けします。

 

 

中国の古典を
ときどき読みます。

日本文化は
当時の最先進国であった
中国から徹底的に学びました。

中国(支那)の
影響が色濃く、などど
あらためて言うまでもなく、
にじんでいます。

中でも、論語は
私たち東アジア地域の
フィロソフィーを形作った
重要な書物です。

東洋の文化史は
基本的に孔子の「論語の注釈史」だ
という言葉があります。

 

私にはそれが妥当かどうかは
まったく判断できません。

ただ、少なくとも、
江戸時代までの
日本の知識人階級は

かの国との対比の中で
自分たちの文化の立ち位置を
見つけてきました。

アメリカとの比較の中で
今の日本を語るようなものです。

東アジアは「漢字」という
メディアによって結ばれた
文明圏なのです。

 

文字はbitです。
意味を発生する信号です。

当時の石板、亀の甲羅などが
ハードディスクに当たります。

文字の記録媒体ですね。

2500年前の思想家の
言行録がいまでも読めるのは
漢字があったせいです。

さて。漢字を含めた文字が、
生まれた地域と生まれなかった地域が
なぜあるのか?

答えは、
国の大きさにあったようです。

大きな国ほど
たくさんの王が生まれます。

そして彼らが戦うことで
「大王」が生まれます。

「大王」は「大王」の
権威を示すために
文字を必要としたのです。

日本は王が生まれれば
それで収まる国だったのです。

当時の日本の人口は
ほぼ100万人以下。

「大王」は必要なかった。

争いもそれほどなかったわけです。

しかし、中国には
三国志があるように
争いにつぐ争いの歴史だったのです。

さらに大きな国ほど
記録しなければならないことが多く、
文字が生まれたのです。

ちなみに最初期の漢字は
伝えたい話があって
生まれたのではありません。

最初期の漢字は
相手を呪術で倒すために
生まれたのです。

漢字は記録メディアではなく
まずは呪具(じゅぐ)であったのです。

 

つまり、呪いの武器です。
武器としての文字。

 

少なくとも漢字は
コミュニケーションの
道具として生まれたのではない。

武器として生まれた。

 

そう考えると
「言霊」は
「音としての言葉」だけでなく。

「文字としての言葉」にも
あるということが体感できます。

この霊がやどった武器を
磨いてください。

良き呪具として。

つまり・・・

社会の不幸を倒す、
人に幸せを現出させる、
自分の逆境を打ち消す、
呪具として使う。

かなり使える武器になります。

文字は呪具である。

メモしておいてください。

 

 

いかがでしたか。
あなたのパーソナル・ブランディングのヒントを受け取っていただけたでしょうか。

引き続き、今週の音声コラム「江上鳴風のビジネス戦略塾」も
メッセージに引き続きお聴きください。

 

 

今週の音声配信は、
デザイン思考の前回に続き、
プロトタイプのステップを取り上げています。

より具体的なプロトタイプのやり方を
お伝えします。

PCでもスマホでも、
以下のお好きなURLをクリックすれば
すぐにお聞きいただけます。

=========================
   ~ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ~
第224回デザイン思考 その10. プロトタイプは何でつくる?
=========================

▼アンカー(Anchor)鳴風チャンネル
https://anchor.fm/narikaze-bis

▼スポッティファイ(Spotify)鳴風チャンネル
https://open.spotify.com/show/26xchCpiwotUVcP4x2t8fQ

▼スタンド・エフエム(stand.fm)鳴風チャンネル
https://stand.fm/episodes/61d271c36da8db0007a3706f

 

パーソナル・ブランディングの実践塾「創風塾」の
第4期セミナーは、昨今の状況を鑑み、コロナ禍が収まるのを待って、
装いも新たに2022年開講を予定しています。

詳細が決まり次第、当ホームページにもご案内いたしますが、
確実に受け取りたい方は、ぜひ、ディープビジョン研究所のメルマガをご登録下さい。

↓↓↓

ディープビジョン研究所メルマガご登録フォーム