世界で圧倒的なブランドになる方法

世界で圧倒的なブランドになる方法
2021年10月21日 sofu

こんにちは。創風塾です。
それでは早速、創風塾塾長の江上鳴風が語る
パーソナル・ブランディングのヒントをお届けします。

 

 

きょうは
「圧倒的」ということを
考えたいと思います。

とあるクライアントと
長時間セッションを行ったときの話です。

彼らはウエディング関係の
ある商品のトップ企業です。

まだ、創業して
20年もたっていません。

ですが、
話していてわかるのは
自分たちの商品や
提供するサービスへの
圧倒的な自信です。

自分たちが提供するものが
最高のものであることに
微塵も疑いを抱いていない。

彼らの、その自信を示す
一端を知りました。

それは取り扱っている商品で
最近、扱いを止めた商品
あるそうです。

なぜ、止めたのかというと
その商品が一般化しすぎてきて、
自分たちが扱う商品としては
ブランドにそぐわなくなったから。

売れているのに、です。

ブランドにそぐわない。

それを扱うことが
私たちのブランドらしくない。

・・・だから、止める。

彼らの矜持、プライドの高さに
目をみはりました。

彼らは、その分野で
ナンバー1の売り上げを
誇るわけではありません。

自分たちより規模の大きな
会社はいくつもある。

でも、ブランドとしては
他の追随を許さない。

そういう圧倒的な位置にいます。

そう、その場にいる全員が
言いました。

そのときに思い出したのが
秩父の山奥で営まれている
イチローズモルトという
ウィスキーメーカーのことでした。

正式名称は
ベンチャーウィスキー株式会社です。

なんか、いい意味で
身も蓋もない会社名です(笑)

私は、この会社を
友人でやはりウィスキー製造会社を
設立しようとしている友人と
訪問したことがあります。

数年前、たぶん今でもそう変わらないと
思いますが、社員9名の
小さな、小さな会社です。

訪問して、
本当に心動かされたのが
そのスタッフの方たちが
心の底から誇りをもって
働いている姿でした。

本当に、誇りをもって
働いている。

それは話をする彼らの
口調や雰囲気からストレートに
伝わってきました。

好きで好きでたまらない。

秩父の山奥での、この仕事が。

自分たちが世界に誇れる
素晴らしい商品をつくっている。

どこにも手抜きはなく、
どこにもごまかしがない。

すべてのリソースが
ただ、ただ素晴らしいウィスキーを
醸すことにささげられている。

たぶん、彼らは仕事を離れても
じぶんのウィスキーのことを
楽しそうに語り合っているんだろう。

それは聞かなくても分かりました。

「愛」は伝わるのです。

対象が人でも、モノでも。

この「愛」と「誇り」の
土台になっているものは
なんだろうと考えてみると
2つのブランドの共通点が
浮かび上がります。

 

共通するのは、
「本物」というキーワードです。

 

「本物」を何かと考える。

「本物」を仕入れる。

「本物」をつくる。

「本物」をお客様に提供する。

「本物」しか世に出さない。

 

イチローズモルトで言えば
そうして・・・

“2007年、2005年
羽生蒸留所の原酒を使用した
アルコール度数56%のカードシリーズの
「キング オブ ダイヤモンズ」
(KING OF DIAMONDS) が、
イギリスの『ウイスキーマガジン』の
最高得点の「ゴールドアワード」に”

2012年2月出荷の
秩父蒸留所で蒸留の
モルトウイスキー
「秩父 ザ・ファースト」が
ジャパニーズウイスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞“

“2017年3月、
イギリス「ウイスキーマガジン」の
「ワールド・ウイスキー・アワード2017」で
「イチローズモルト 秩父ウイスキー祭2017」が
「シングルカスクシングルモルトウイスキー部門」で
世界一に“

※Wikipediaより筆者若干改編

・・・という結果を
生み出しているのです。

カードシリーズは
現在、世界中でものすごい値段で
取引されています。

博多のバーで見つけましたが
1杯4万円と言われて
私は手を出せませんでした(笑)

これが、ただ、ただ、
ごまかしが一切なく
「本物」を追求することの凄さです。

時間はかかります。

手間もかかります。

儲からないかもしれない。

でも、やる。

そうして本物のブランドは
「圧倒的」な存在となり、
巣立っていきます。

誰も追従できない
ポジションを手に入れます。

30年以上、ブランドに
たずさわっていても、
つい忘れがちになる
大事な、大事な基本姿勢です。

私も頭というより
心に刻みます。

あなたが、あるいは
あたなのブランドが
「本物」として生きることが
できますように!!

 

 

いかがでしたか。
あなたのパーソナル・ブランディングのヒントを受け取っていただけたでしょうか。

引き続き、今週のヒマラヤFMも
メッセージに引き続きお聴きください。

 

 

私たちは、思い込み、バイアスで
出来ています。

私も、ついやってしまいますが
「印象で物事を語ってしまう」のです。

たとえば、凶悪事件は増えている
近年は物騒だと思う人は
多いのではないかと思います、

しかし、実際の数字は
殺人、窃盗などの件数は2002年を
ピークに下がり続けています。

https://www.kyoto-su.ac.jp/faculty/ju/2019_03ju_kyoin_txt.html

日本は、どんどん安全な国に
なっているのですね。

逆に、コロナ前のインバウンド景気を見て
日本は人気だなと思ったかもしれませんが
あの人気には別の側面もあります。

それは日本が「安い!」ということです。
安くて安全な国!買い物天国なんですね。

世界各国で売られているマクドナルドの
「ビッグマック」の価格を経済指標とする
ビッグマック指数というものがあります。

売る場所は違っても、
ビッグマックは基本的に世界同一内容なので。
その価格を比較するとその国の購買力が分かるという
考え方で作られている指数です。

正式な経済指標ではありませんが
自国の現在の経済レベルがおおよそ分かります。

2018年のビッグマック指数ですが
日本はこれで行くと30位、
タイやアルゼンチンより低いのですね。

https://www.esquire.com/jp/culture/interview/a26939232/david-atkinson-mcdonald-japan-labor-reform/

まあ、香港や台湾の低さを考慮すると
少し指標としての信用度は落ちますが。

あるいはOECDの最低賃金ランキング。

お隣の韓国と比べても、
最低賃金、最低時給、平均年収すべてで
下回っているのが分かります。

https://www.digima-japan.com/knowhow/world/8314.php

経済的な力は着実に落ちている、
先進国のTOP集団からずるずると遅れ始めている、
ということが良くわかります。

数字は、統計操作がされなければ
嘘をつきません。

第212回のヒマラヤFMは
「数字で見る、数字で考える」がテーマです。

思い込みを排して、現実を正確に把握する、
そこから戦略をつくる、というお話をしています。

 

 

第212回のヒマラヤFM
「数字で見る、数字で考える」
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/146810862

 

 

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