いかに最悪を想定するか

いかに最悪を想定するか
2021年9月17日 sofu

こんにちは。創風塾です。
それでは早速、創風塾塾長の江上鳴風が語る
パーソナル・ブランディングのヒントをお届けします。

 

 

以前、NHKで
「パラレル東京」という
架空の東京を舞台にした
首都圏大地震のシミュレーションドラマが
放映されました。

ご覧になりましたか?

https://www.nhk.or.jp/taikan/parallel-tokyo/

 

凄いです。

リアリティが半端ない。

最新の予測と研究に
基づいて地震被害を
再現したドラマです。

東京の地震で、
もっとも怖いのは
何だと思いますか?

倒壊、津波、液状化・・
ではありません。

もっとも怖いのは
火事です。

 

東日本大震災のときの
気仙沼の様子を覚えている人は
いますでしょうか?

海に大量に漏れた油と
津波で浮かんだ木材などから発火し、
たいへんな火災が起きました。

幸い、津波被害から逃げることで
火災現場には人がほとんどいずに
火災で亡くなった方は
かなり少なかった。

 

しかし、都市型の災害の
怖さは実は火事にあります。
http://hannosyakyo.or.jp/panel001.pdf

 

死者の数は
その地域の特徴、
起きたタイミングによって
違いが出てきます。

関東大震災 火災 87.1%
阪神大震災 圧死損傷死 83.3%
東日本大震災 溺死 92.4%

都市型災害の首都圏直下地震は
関東大震災と阪神大震災の
合併タイプになります。

何度も云いますが、
都市で、
もっとも怖いのは火災です。

なぜなら都市型ですと
「火災旋風」が起こるからです。

これは木造住宅の密集地域などが
広がる地域で火事が束になり
起こる「炎の竜巻」のことです。

 

関東大震災では
墨田区の広大な旧陸軍被服廠跡が
大きな広場で、そこに4万人が
逃げ込み、避難していたところ、
そこを火災旋風が襲ったのです。

わずか数時間で何度も火災旋風が襲い、
3万8千人が亡くなりました。

ほぼ、最初の火災旋風で
ほとんどの方は亡くなったようです。
https://www.kanaloco.jp/article/entry-119609.html

 

この炎の竜巻、気仙沼のものは
「高さは、少なくとも約70m以上で、
約230mあるいは約230m未満、
径は約55m あるいは約130m」
と推定されるほど巨大だったようです。

 

たぶん関東大震災のものも
同じように
巨大だったのではないでしょうか。

陸軍の被服廠跡は、
いまの両国国技館の北側にある
いまの横綱公園です。

 

東京では木造密集は
都心を囲むように
ドーナツ状にひろがっています。
http://www.mokumitsu.jp/about.html

 

古くからの住宅街に
こうした地域はひろがっています。

この地域での
火災をいかに防ぎ、
いかに延焼させないか。

それが首都圏直下地震の
被害をくい止めるポイントです。

東京は、というより日本は
こうした災害の中で
自分たちを育んできた国です。

湿潤な気候と
災害の多い土地柄。

どう、この未曾有の災害に
立ち向かうのか。

まずは、
自分はどうするかから
考えなければなりません。

わが家は被災した場合、
どうするかを考えて
神経質なくらいサバイバルの
準備をしています。

 

水や備蓄食料は1週間分、
国連軍用の水浄化器、
家族三人の1週間分の簡易トイレ設備、
3人分の避難用バックパック、
簡易はしご、スコップ、ブルーシートetc
特殊な防塵マスク、マスク、乾電池、ローソク、
ガスボンベ、石油コンロ、キャンプ用コンロetc

 

それでも、その時に
どこに居るのかによって
どのような被害に合うのかは
変わってきます。

まあ、だから運だよ、結局は。
と笑う人が居ます。

しかし運で片付けた人は
見えないリスクを
積み上げているとも言えます。

 

日本は
地球上の地震の4分の一が起きる
場所です。

 

だから日本に住むすべての人に
このことばを贈りたいと思います。

 

==============

最悪を想定し、
悲観的に計画し、
徹底して実行せよ。

事が起きたなら、
どのような状況であろうと
希望の火を消さずに行動せよ。

==============

VUCAの時代です。

変わりやすく(Volatility)、
不確かで(Uncertainty)、
複雑で(Complexity)、
あいまい(Ambiguity)です。

地震はVUCAの
最たるものでしょう。

(実は経済もそうです。
突然の恐慌、大不況を想定した
準備も地震と同じように必要です)

人間は愚かであると同時に
賢明でもあります。

 

私たちは最悪に備えて、
でも希望をもって行動する
という矛盾することができます。

備えてください。
備えると力と希望が
沸いてきますから。

ビジネスとは
少し離れた話題ですが
危機管理という点で
見ることは可能です。

ビジネスでは大地震が
大不況、大恐慌になります。

これも「突然さ」では
引けを取りません。

備えましょう!

 

 

いかがでしたか。
あなたのパーソナル・ブランディングのヒントを受け取っていただけたでしょうか。

引き続き、今週のヒマラヤFMも
メッセージに引き続きお聴きください。

 

 

ビジョンは
必ず「私の夢」と「みんなの夢」が
重なるところに生まれます。

これ、言い方を変えれば、
あなたの志がみんなの志と
重なるとも言えます。

その夢は志すものではなくては
ならないと思うのです。

「志」 =「こころざす」

「心に刺す」とも言えるし、
「心の指す方へ」とも読み取れます。

「士」の「心」と分解すれば
「もののふ」の「こころ」。

「武士」の「腹の在り方」とも
読み解ける。

またVISIONは語源的には
ラテン語の「未来を見通す」という意味。

フランス語でもVISION。
意味は視力、視覚。

スウェーデン語でもVISION。
意味は空想、想像、理想像。

ビジョンとは、自らの理想像と
たくさんの理想像が重なるところを
すくいあげた未来像なのです。

自転車屋を経営していた
ライト兄弟が、なぜ、あれほどまでに
人力飛行機に自分たちの財産や力を
注ぎ込めたのか?

私は、その理由を知った時に
本当に驚きました。

「まさか!?」と思ったんのです。

偉大な達成の土台には
かならず素晴らしいビジョンがあります。

もう何度もやっていますが(笑)
今週のヒマラヤFMもビジョンの大切さを語ります。

今週のヒマラヤFMはこちらから・・・
第208回 SONY、ライト兄弟~夢の重なり
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/145211769

 

 

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