こんにちは。創風塾です。
創風塾塾長の江上鳴風が語る
パーソナル・ブランディングのヒントをお届けします。
今回は、パーソナル・ブランディングに興味がある方はもちろんのこと、
すでに取り組んでいる方も今一度、振り返るために
ぜひ読んでいただきたいコラムです。
それでは早速。
★
ときどきブランディングの専門家として、
友人などからブランディングの相談が寄せられることがあります。
いわゆるパーソナル・ブランディングの領域の相談です。
この相談におおよそ2つの種類があります。
ひとつは、何か専門家、プロフェッショナルなのだが
そのプレステージをさらに上げたい、
ブランディングに取り組みたいという相談。
もうひとつは、
いろいろなスキル、あるいは専門に近いものは持っているのだが
起業するためにどうしたらいいのか、
ブランディングの手法で何かできないか、という相談。
この2つの相談が寄せられます。
これは要約するなら・・・
「1→2」の相談と、
「0→1」の相談と言えます。
どういうことかというと・・・
「いまあるものをもっと素晴らしくしたい」という相談と
「まだ見えないが何かをつくりだしたい」という相談と
言い換えてもいいかもしれません。
「1→2」の課題にはブランディング、
それもリブランディング~ブランド再構築の考え方が必要です。
乱暴に言えば
家の“リフォーム”のようなものです。
つまり、リフォームは例えれば
1)外壁だけとか、一部分だけを新しくする
2)不便になった部分だけを作り変える、付け加える
3)家の構造、骨格を活かして全面的に新しくする
4)更地にしてまったく新しく作り直す
レベルで言えば、この4つがあります。
お気づきでしょうが、4)は新築です。
実はリフォームではありません(笑)
が、ここではリフォームに入れておきます。
ただし、敷地はいっしょで、
引っ越しはしないというものです。
リフォームの極致と考えてください。
つまり、「1→2」のブランディングは
いま居る場所で「何を」「どのレベルで」「どのように変えるべきか」
ということをまず考える必要があるわけです。
そのためには「何が不具合か」「何がいまの課題か」
ということを考える必要があります。
そして、それは「私の理想の家」とは何か
「私の理想の暮らし」とは何か
ということを考える必要があるということは
お分かりでしょうか。
自分にとっての最高のビジョン、理想の状態とは何か、
という問いなしには、このリブランディングは成立しないのです。
リブランディングは
理想との違い、距離を感じたときに行われます。
そして、それは多かれ少なかれ
どのようなブランドにも、やってきます。
小さな領域の小さなブランドにも、
パーソナル・ブランドにも
たとえばAppleやエルメスやフェラーリなどの
世界的なブランドにも
例外なくやってくることなのです。
それは理想を思い出し
あるいは新たな理想を見出し、
そこと現在の自分との距離を測り、
その距離を超えていくための方策を考える作業です。
では、「0→1」の作業とは何にあたるのでしょう?
これも家で例えると分かりやすいかもしれません。
これは、完全に新しい家を
自由に建てることに当たります。
それも家というよりは
「お店」だと思った方がよいでしょう。
この作業は「何のお店か」
考えることから始まります。
「1→2」が土地はあり、周りの環境も
おおよそ分かったところから始まるとしたら
こちらは、それこそ「0」
何もないところから始まります。
「何のお店か」は
「私の何が売れるのか」という
問いに変換できます。
自分の棚卸しが
とても重要だということが
分かるでしょうか。
あなたの手持ちのスキルやサービス、商品と
世の中の欲求が重なる部分を見つけることが
「0→1」の最初の取り組みです。
「何を売るのか」には「何が売れるのか」
という視点も必要になります。
世の中の流れを見て、スキルやサービス、商品を
少しカスタマイズする必要も出てくるでしょう。
あなたの手持ちの武器を
どのようなカタチで提供したらいいのか。
ここがはっきりとすれば、そのお店の
骨格が出来てきます。
「何を売るのか」
そして「何が売れるのか」が
ハッキリしたら、次に重要なのは
「誰がお客様なのか」です。
そして、そのお客様は
「どこに建てれば来るのか」
という風に発展していきます。
下町なのか、山の手なのか
それとも田園地帯か、工場地帯か
街中の繁華街か、おしゃれな街か。
子供が多い方がいいのか、
大人が多い方がいいのか。
「0→1」のブランディングは
お店をつくってお客様に来ていただく、
ただ、それだけなのですが
「1→2」より多大な労力を要します。
この作業は
力のあるスペシャリストなら
それほど難しくないかもしれません。
しかし、そこそこの専門性があっても
突き抜ける力がないと
お店ができないことが多い。
そうすると、私がよく言う
スキルの掛け合わせのアイデアが必要になります。
少しだけ人を上回る力をいくつか
掛け合わせるわけです。
これがしっかり出来たら
ブランドのポジショニングができることになります。
つまり「立地」が決まるわけです。
お店が出店できます。
同じブランディングでも
「1→2」のブランディングと
「0→1」のブランディングでは
行う作業や工程が全く違ってきます。
いま、どのようなブランディングが
必要なのか、あなたは正確に把握していますか?
「自分に必要なものを正しく把握する」
すべてのブランディングの第一歩は
そこから始まります。
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いかがでしたか。
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