みんなの意見は案外正しいのか|江上鳴風のひとり言

みんなの意見は案外正しいのか|江上鳴風のひとり言
2020年10月30日 sofu

こんにちは。創風塾です。

さて、今回のコラムは、
創風塾塾長の江上鳴風のひとり言というか、
短めになっています。

それでは、早速。

 

 

「みんなの意見は案外正しい」
らしい。

 

意見の平均値をとると、
実はもっとも正しく
答えを出している、
という研究があるのだ。

それも、その分野の
一人の専門家よりも。

「群衆の英知」です。

 

「みんなの意見は案外正しい」は
そのまま本のタイトルで16年ほど前に、
ジェームズ・スロウィッキーが
書いて出版しています。

日本は、角川文庫で
手に入ります。

 

たとえば、
ジェームズ・スロウィッキーが
取り上げている例は
OSの「リナックス」の例。

「リナックス」は
フィンランド人のリーナス・トーバルスが
最初は1人で開発したOS。

でも、彼が自由に修正していいよ!
と言ったことで世界中のエンジニアが
寄ってたかって改善して
素晴らしいOSになったのです。

うちの娘が仕事で使っているOSは
この「リナックス」。

集合知の素晴らしい例。

でも、と考えていくと
ヒットラーは選挙で選ばれている。

みんなの意見は
「ヒットラーがいいんじゃない!」

この群衆の英知はどうなんだ???

ぜんぜん、ダメじゃない!
と肘鉄を喰らわしたくなるのだが。

 

この集団の知恵が
きちんと発揮されるには
ひとつの条件があるのです。

 

それは、
「健全な多様性」を
集団が持っていること。

 

ヒットラーを選出した選挙のときの
ドイツ国民の多様性。

たぶん、相当低かったのだろうと思う。

軍事政権下の日本のように。
イタリアのように。

民主主義や資本主義は
ある意味、集団の知恵、英知を
引き出すシステムとも言えます。

 

これからのシステムの健全性は
「健全な多様性」が育まれて、
維持された状態のときに初めて発揮される。

つまり、最近ガタピシとしてきた
この2つの近代システムの改修には、
どのように「健全な多様性」を
ビルトインし、維持し、育成するか
というさらに基層のシステム改修の
課題が横たわっているのですね。

 

つまり、
開かれたシステムでなければ、
死んじまう、ということ。

やや閉じ気味の現代世界。

やりがいのあるデッカイ課題です。

 

いかがでしたか。

江上鳴風のひとり言だけでは、
物足りないと感じた方は、下記のリンク先から、
今週のヒマラヤFMもお聴きください。

人生のOS、
つまり、自分の人生を駆動させている
オペレーション・システムのことをお伝えしてます。

これは、いままでの
自分の日々の習慣であったり、
ある種の思い込みであったり、
とらわれだったりするわけですが。

これを変えられないか。

OSが変わるということは
人生を変えるということです。

ちょっと
勇気が必要なことではありますが
そのために行える3つのことを
今週は語っています。

題して「人生のOSを必ず書き換える方法」
ヒマラヤFMをこちらから、どうぞ!

▼第162回「人生のOSを必ず書き換える方法」
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/119354920

現在、パーソナル・ブランディングの実践塾「創風塾」」の
第3期アドバンスを開催中です。

次期の塾生、第4期のご案内は、決まり次第、順次お知らせいたします。

当ホームページにもご案内いたしますが、確実に受け取りたい方は、
ぜひ、ディープビジョン研究所のメルマガをご登録下さい。

↓↓↓

ディープビジョン研究所メルマガご登録フォーム
ディープビジョン研究所メルマガご登録フォーム